私は約15年間 競技をしてきて 2/3ぐらいは故障で走れなかった時期がありました。
高校2年生までは 怪我が少なく 順調に走ることができていました。
しかし 高校3年生の春から 足の痛みが出てそこから痛みがひどくなりもう走れない体になりかけました。
その大きな理由は 高校時代に 痩せすぎてしまったことです。
私の競技人生で経験したことを10代の女性アスリートに大きな声で伝えたいです。聞いてください!!!
※個人差があることです。ご了承ください。
大きな理由はやせすぎ
高校時代の生活
強豪の高校に入学しました。
高校の先生はとにかく体重に厳しくて理想体重もとても低いのにそれに届かないと怒られていました。
常々速く走るためには 体重の管理と 厳しく 毎日言われていました。
体重測定は、起床時 朝練後 本練前 本練後 夕食後の5回計測していました。
今では考えられないと思うけれど 先生の前で計測をしていました。
少しでも重くなっていると怒られるのでビクビクして毎日を過ごしていました。
高校3年間の生活は痩せるために過ごしていたと言っても過言ではなく
水を飲みたきゃうがいをしろとか 水以外は禁止で、お菓子や 間食 も一切禁止。
外出 すらすることができませんでした。
唯一 ご飯だけはしっかり食べろと量はたくさん食べていました。
しかし 太らないように考えて過ごしていました。
その結果 生理も来ることがなく ガリガリの状態で高校を過ごしました。
その当時は正直 走れてしまって痩せているから走れたという事実は証明されてしまいました。
骨密度が低すぎて怪我が多い
高校3年生で 私の体は限界を迎えてしまいました。
大学1年生の時に骨密度を測ると同年代の人に比べて 60%くらいの骨密度でした。
この骨密度を見た産婦人科の先生にこんな低いのは初めてだと言われました。
骨密度は20歳までに高めるもので それ以降は減少傾向にあるとされています 。
18歳だった私にとってはあと2年間しかなく とても絶望的でした。
その結果 疲労骨折が人よりも多く 骨の強度が弱いために 低い負荷でも疲労骨折をしてしまう状態でなかなか走ることができませんでした。
生理がない
私の場合 中学卒業までも太っていたわけではなく 生理が 自然に来ていませんでした。
なので病院に通うようになって初めて来たのは大学の2年生でした。これも薬の効果です。
今でも 自力で生理が来ることはありません。
薬を継続しています。
高校から10キロ弱太っていて、体脂肪があっても自然にくることはありません。
もともとの素質もなかったかもしれませんが。
10代は身体づくりが優先
痩せると走れる
認めたくはないけれど 痩せると走れます。
これはスポーツやっている人なら想像はつくと思うし 経験したことがある人もいると思います。
ただし、その時だけです。この影響は大人になって現れてきます。
大人になって後悔しても取り戻すことは難しい、時間がかかります。
成長しなきゃいけない 二十歳までの間に 痩せすぎてしまうと成長が止まって取り返しのつかないことになってしまいます。
実業団の選手を見るとしっかり絞れているひとが、走れているのは事実です。
監督に言われることもあると思います。
それは前提があることを忘れないで欲しいです。
それは 二十歳までに体ができていること。
そうすれば大人になって 絞ることでより力をつけ力を発揮することができることは確か だと思います。
成長を止めない
私が一番伝えたいことです。人間 若さに勝てるものはないです。
二十歳までにどれだけ体ができるかで決まってきます。
その大事な 20年間の間に無理に体を絞ったりしてしまうと本来備わるはずの体の機能が備わらず 大人になってしまう可能性が高いです。
高校時代に厳しい生活をしていると競技が続きづらい
高校で活躍した人たちは長生きしないと言われることが多いですよね。
その理由の一つは燃え尽き症候群。
しかし 私は体づくりがうまくできなかったからが大きいと思います。
心はすぐに変えることができても身体は時間がかかります。根気強くできれば長生きできるけどなかなかうまくいかないです。すると心も崩壊してきますしね。
高校生まではのびのびと楽しく練習すればいいのです。
トップを目指したいという気持ちだけを持ってやればいいのです。
変に体をいじめて 成長を止めさせてしまうと大人になった時に 競技を続けることが難しくなってしまいます。
だから20歳までは 体づくりを メインとしてください。
体験談
私は酷いほうかもしれません。個人差はもちろんあります。
私は高校時代の生活を本当に後悔しています。今でも生理の問題で病院に通っていて治っていません。
脚も弱く怪我からは抜け出せませんでした。骨密度が上がるまでに5年はかかりました。
高校時代で活躍することもいいけれど、やっぱり徐々に上に上がっていったほうが断然いいです。
でもこういう人もいたことを多くの人に知ってほしいです。
その場しのぎで行動してのちに後悔しても手遅れです。
10代の大切な成長時間を犠牲にしてまで競技をしないでください。
人生は長いのですから。
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